はじめに
みなさんは自分の夢を阻害するドリームキラーに遭遇したことはありますか?例えば「プロ野球選手になりたい」、「有名なユーチューバーになりたい」と夢を語ると頭ごなしに否定してくる親や職場の人がそれにあたります。しかし私の場合は親でも職場でもなく自分が最大のドリームキラーでした。この記事は「ドリームキラーと化していた自身に気づき、考え方を改めることで夢や目標を見つけた経験をお話しします!
本心に気づかないふりをした 10 年
私は産業機械の設計を約 10 年勤めてきました。良い設計者を目指して設計のノウハウや部署間のスケジューリングなど多くを学んできました。そしておおよその業務がこなせるようになり、チームのマネジメント業が増え始めてきた頃です。そんな時期に 「この職業が果たして本当にやりたいことなのだろうか?」 ということを考えるようになったのです。それは会社の製品について熱く語る同僚を見ていると、自分が将来この会社でこんな機械をつくりたい!という夢や目標がないことを改めて実感したからです。実は薄々そんな自分の気持ちに気づいていましたが、学ぶべきことが多くあったので盲目的に突き進み、気づかないふりをしていたのだと思います。これからの人生において多くの時間を仕事に捧げて過ごすことを考えると、こんな自分がこの会社に勤め続けるのは自分と会社双方にとってもったいないことだと思うようになりました。そこでなぜ自分が将来の夢や目標を持てない職業に就いてしまったのか、これまでの軌跡を振り返ってみることにしました。
数字を比較して決めてきた人生
高校生までは将来の選択肢を広げることを目的として、センター試験(共通テスト)で良い点数をとるためにと全ての教科に注力してきました。大学への進路選択ではものづくりに興味があり理系に向いていると感じていたので機械系の学科で探しました。最終的にセンター試験で獲得した点数から合格が狙える大学を偏差値で比較して決めました。会社への就業選択では大学で就職実績のある会社の中から企業規模や収入、安定性などを比較して決めました。このようにこれまでの進路選択は数値化された情報を比較してより良いものを求めてきました。夢や目標ではなく数字で判断する自分自身がドリームキラーだと気づきました。
行動すれば変化する
本当に自分のやりたいことを探すために自分が興味を持ったものを思い返してみました。機械設計は物理学を主体とした職種ですが、実は物理よりも数学の方が得意だったことを思い出しました。数学は一つの問題を 1 日中考え続けても苦にならないぐらい没頭していました。その数学を主体として世の中のトレンドや将来性を加味した職業を考えたところ、機械学習に関する職業に興味を持ち勉強し始めました。そうすると
勉強を始めたことで変化が生まれました。 それは勉強し始めた機械学習の教材を提供している株式会社キカガク会長の吉崎さんとパソナグループさんが運営する
fwywd in 淡路 というプロジェクトとの出会いです。このプロジェクトは淡路島で起業という同じ志を持った仲間と1年間一緒に取り組むというものです。率直に魅力的なプロジェクトだと思いましたが、参加するにはビジネスプランを掲げて
自分が何をしたいか を考える必要がありました。このテーマを考える過程で、今自分が勉強している機械学習は手段であり、何がしたいのかという部分が欠落していることに気づかされました。
今度は自分のこれまでの経験から改善したいことを振り返りました。そこで頭をよぎったのが、友人に結婚祝いを贈った時のことです。絶対に喜んでもらえると自信があった贈り物でしたが、友人は既にそれよりも良い物を持っていたのです。もっと考えればよかったととても後悔しました。この苦い経験を思い出すことで私に夢ができました!それは
「贈り物のミスマッチをなくす」 ということです。相手の欲しいものがわかれば送り手は「喜んでくれるかな?」という不安な気持ちが解消されますし、貰い手は必要なものが手に入るので双方にとって有益なものになります。このアイデアを軸にこれからサービスを構築していきます。
最後に
私は明確な将来の夢や目標がなかったために数字で選択する人生を歩んできました。もし夢や目標を学生の間に見つけることができれば後悔や後戻りのない人生だったかもしれません。ただ、社会に出てから学ぶことはたくさんあり、そこでの人との出会いや結婚、子育てなどを通して価値観や考え方が変わったところもあります。大切なのは自分の気持ちに素直に向き合い、違和感があるのであれば解消するために行動することだと思います。そして数字ではなくやりたいことで決めることです。起業という選択が全ての人における正解ではありませんが、もし自分が起業するなら?というスケールで考えてみると本当の自分の夢や目標が見えてくるかもしれません。実現したいというアイデアが見つかった際は、fywyd への参加を検討されてみてはいかかでしょうか?fwywd の雰囲気など知りたいと言う方は下記 Twitter をフォローして頂ければと思います。
また、私が取り組んでいる「贈り物のミスマッチをなくす」サービスに興味を持って頂けた方も是非フォローしてもらえたらうれしいです!最後まで読んで頂きありがとうございました。
著者
廣岡 秀一 (Twitter:
@shuichi_gif)
相手がどんな物を欲しいか情報提供することで
「贈り物のミスマッチをなくす」 サービスを開発中。友人の結婚のお祝いを贈る際、相手が喜びそうな品を考え贈るも既に持っているものだったという苦い経験をする。一方で自身も複数の人から同じような贈り物を貰い、使いきれなかった経験から贈り手の不安や貰い手の悩みを解決したいと考える。