「好きなこと」か「得意なことか」のどちらをビジネスに選ぶべきか

「好きなこと」か「得意なことか」のどちらをビジネスに選ぶべきか

はじめに

これから起業も含めた新しいビジネスを考えるときに、ぶつかる大きな分岐点があります。
それは、あなたが「好きなこと」か「得意なこと」のどちらをビジネスに選択するかです。
もちろん、全てに通じる答えがあるわけではありませんが、経験上、多くの場合は得意なことがビジネスへ繋がっていきます。

多くの人は好きなことから考え始める

起業とは自由な選択に思える

多くの人にとって起業とは自由の象徴のように思えているはずです。
どのような選択を行うも自身の自由であり、だからこそ、好きなことを仕事にしたいと思うはずです。
すでに上場などで Exit してお金に余裕がある場合は、余生に対する仕事はこの考え方で進めても良いでしょう。
ただし、この記事を読んでいただいている多くの人にとっては、これからの資産を形成するための初めての起業であるはずです。

好きなことをビジネス化するときの落とし穴

好きなことをビジネス化するときに、多くの人が『好きだから安くて良い』と甘い目線で始めてしまいます。
これは転職するときのキャリアにも共通することで、ゲームが好きだからゲーム業界で働きたい、だから給料は低くても良いと考える行動原理と同じです。
好きだからこそ、ビジネスというよりも自身の人生と一致させて始めたい。
この思い自体は良いのですが、この稼げない結末は、結局自分自身とそのユーザーを滅ぼすことに繋がりかねません
この稼げないビジネスの結末は以前の記事で綴っているので、ぜひこちらをご覧ください。

得意なことにたどり着く

他の人よりも成果が出やすいから得意

当たり前のことですが、得意とは他の人よりも成果が出やすい領域です。
私の尊敬する瀧本哲史さんの名言に『適当にやってもそこそこ上手くいっていることは、徹底的にやって卓越した結果を出せる領域である。』とあります。
ビジネスとは他の人の課題を解決して対価を得る行為と理解することができます。
したがって、好きか嫌いかよりも、他の人よりも成果が出やすい領域であることが重要なのです。

好きなことにはお金を払う

キカガクの顧問としてお世話になっている元 P&G のトップデータサイエンティスト、現今村商事の今村さんがこんなことをおっしゃっていました。
誰かがやりたくないこととか、めんどくさいこと、簡単じゃないことを引き受けるから、お金が貰える。
純粋に楽しかったら、お金払わないといけない。
私もこの言葉の通りだと思っています。
好きなこと、楽しいことにはむしろお金を払うものです。
だからこそ、楽しいことを仕事にするよりも、人の課題を解決する得意なことの方がビジネス化に繋がりやすいのだと思います。

おわりに

今回は説得力を持たせるために尊敬する方の言葉を借りながらと反則気味でしたが、ビジネスを考えるときに「好きなこと」か「得意なこと」のどちらを選ぶと良いかの判断基準の一助になれば幸いです。
最後に私の考えを私の言葉で書いておくと、以下の手順でビジネスを考えてみると良いと思っています。
  1. 「好きなこと」でビジネスを考える(特にマネタイズが持続可能な成長を踏まえて成立するか)
  2. 「得意なこと」でビジネスを考える
私個人としては、まずは好きなことでチャレンジしてみて欲しいという気持ちです。
一方で、先述したように、持続可能な成長をおろそかにしたビジネス化はあなた自身でなく多くの人を不幸にするため、それは避けましょう。
まずは、考えてみることが何もかもの始まりですので、ぜひ色々なアイディアを考えてみましょう!
今回の記事で、社会課題を解決するべく起業への思いが奮い立った方は、淡路島から始まる挑戦に最高な1年間を提供する『fwywd(フュード)in 淡路』でお待ちしています!
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
株式会社キカガク 代表取締役会長
吉崎 亮介
twitter: @yoshizaki_91