皆様こんにちは! 運営チームの古川です。
2022 年 7 月に無事リリースをキメた fwywd(フュード)。リリースするにあたって「fwywd の強みってなんだろう?」をぐんぐん深掘りする機会がありました。
深堀れば深掘るほど実感した真実がひとつ。「fwywd の学び方って、うちの母校にそっくりじゃん!」
本記事ではスウェーデンに 8 年住んで実感したスウェーデン式教育と fwywd 流の学び方を比較する形で紹介いたします。福利厚生で有名なスウェーデン教育の実態を垣間見てみたい方、必見です!
※注意事項
- これからお話しする内容はあくまで「私自身がスウェーデン州立中央大学・情報科学部を卒業した時の体験談」「私が関わってきたスウェーデン人で情報系の大学を卒業したことがある人たちの経験談」から統合して結論を出した 「主観的な」 一般論です。例外が存在するであろうことはご承知おきください。
- 情報系学部の実態・特にソフトウェアエンジニア界隈でのお話がメインとなります。周囲のお話を聞いている限り基本的に他業種も変わらないとは思いますが例外が存在する可能性はありますのでご了承ください。
「即戦力に全振り」なスウェーデンの情報系大学事情
「日本と海外の大学はカリキュラムが全く異なる」という話、聞いたことがありませんか?スウェーデンと日本においては確かにその通りでした。スウェーデンの大学は「ひたすら実践力重視」。特定の分野において即戦力となることを目的としたカリキュラムのオンパレードです。
いわゆる「大学の教授が教壇に立って授業をする」時間はカリキュラム全体の 10%もありませんでした(肌感)。さっと必須の知識をインプットさせたらあとはひたすら実践 & 実践。与えられたお題をひたすら手を動かしてこなしていく「試行錯誤すること」に全集中させるカリキュラム。日本の大学と比べ 「理論より実践力を」という意識が非常に強い です。
なぜこんなにも違いが出るのか?ヒントは「大学のその先」にありました。
ポイントは「就職事情の違い」にアリ?
大学・大学院卒業という教育の出口の先で待っているものはなんでしょう?そう、就職です(研究者も含む)。
この就職事情、両国でかなりの違いがあります。福利厚生が手厚いイメージが先行するスウェーデンですが、その一方で職種を問わず就職難易度が非常に高いです。大きな特徴のひとつが「経験者至上主義であること」。日本でおなじみの新卒カードはスウェーデンでは存在しません。企業が求めている人材は常に「最低限その業種の専門知識を習得していると証明できる者 or 経験者」です。完全な未経験者が採用される職種は極めて少なく、スーパーのレジ打ち店員ですら「小売に関する教育を受けて活用したことがある実績 or 実務経験」が求められるシビアな就職事情となっています。会社はあくまで「学んできたことを活用して社会に貢献する場所」であり、学びたいなら教育機関へ行って学んできてきてね、というスタンスです。
その結果各教育機関は自然と「特定の分野ですぐに活躍できる」実務特化型のカリキュラムを有するようになりました。「こちらが指定するスキルが身についていない人はどこの大学を出ていようが要らぬ」がスウェーデン企業の一般認識といっても差し支えないと思われます。「使える」技術を習得していなければなんの意味もない・・・!ということですね。
他人事にしてはダメ!「使えなければ意味がない」危機感
対する日本は「新卒なら未経験でも OK 、気が合う人なら会社で育ててあげる」風潮の企業が比較的多い印象があります。しかしながら終身雇用制度は崩壊し、社会全体がジョブ型の実力主義に移行しつつあります。「未経験でも OK 」だけれど「技術が身に付いていない人は後で足切りしちゃお〜」という風潮が徐々に主流となってきている印象です。今の時代を生き残るには 「必要なスキルを使えるレベルでいかに効率よく身に付けていくことができるか」が重要 と言っても過言ではないでしょう。「使えなければ意味がない」危機感の波はもう足元にまで迫っています。
「頑張ったのに使えない」受動的に学び続ける恐ろしさ
こんな経験ありませんか?「ずっと学んできたのに成果が思うように出ない・・・」。諸悪の根源は学び方にあります。ズバリ 「受動的な学び方」 。この受動的な学び方、「使える技術を身につける」という観点ではあまり効率的ではありません。
古典的な日本の英語教育が代表例のひとつです。「義務教育で 6 年以上英語を学んだのに全く書けない、話せない。」一度は目にした言葉ではないでしょうか。まさに「単語」や「文法」のみ詰め込むことを重視しすぎた「受動的な学び」の典型例と言えるでしょう。私たちは単語の意味を丸暗記して単語テストで 100 点を取ることはできても、覚えた単語を組み合わせて話してみる・書いてみるといった学習時間がほぼ皆無と言っても過言ではありませんでした。少なくとも私は小・中・高でやった覚えがほぼありません。「試してみる・使ってみる練習」をしたことがなければ使えないのは当然起こり得ることです。
これは英語に限った話ではなく、「試行錯誤する」能動的な学び方へ切り替えなければ 「こんなに勉強したのに、努力してきたのに、なんで使えるようにならないんだろう」 と一生悩むことになりかねません。本当にあった怖い話より恐ろしい話ですね・・・。
スウェーデンの大学から学ぶ「能動的な学び方」
じゃあ「使える技術」を習得するために必要なものって結局何だろう?という話に戻ります。こちらもズバリ「能動的な学び方」です。具体的に言うとスウェーデンでは以下のようにカリキュラムが組まれていました。
- 課題達成に必要な知識をカリキュラム全体の 10%ぐらいを使ってインプット
- 提示された課題を試行錯誤して提出する。課題には必要最低限の条件のみで何を作っても OK
- 教師陣からフィードバックを貰い合格基準に達するまで改善し続ける
軽くインプット ▶︎ 試行錯誤 ▶︎ 改善 ▶︎ 試行錯誤・・・を繰り返すことで使えるようになるまで学び続けるところが受動的な学びと大きく異なる点と言えるでしょう。「使える技術を学びたい」人にとってはまさに夢のような話です。しかし・・・無視できない大きな欠点も存在します。
卒業率 ○%!?目を見張る脱落率の高さ
実は日本とスウェーデン、どちらも「社会で活躍できる人材の輩出量を増やすこと」に課題を抱えています。一見完璧に見えるスウェーデンの「能動的な学び」を軸に据えた教育施策も現実問題あんまりうまくいっていないのです。スウェーデンにおける情報系職種(エンジニア・プログラマーなど)の人材不足は日本と同等、あるいはそれ以上に深刻化しています。なぜなら・・・教育の途中で脱落していく人が多いからです。実際に私の代は当初 90 人いた同期のうち卒業できたのはたったの 3 人でした。衝撃の 卒業率 3% です。これは私が通っていた大学が特別低いわけではなく(少なくとも私が聞く限りでは)卒業する人が 1 桁人、は割と普通に起きている現象です。10 人以上だと「豊作」なイメージ。学費が無料である以上途中で辞める敷居が日本に比べて低いことは否めないものの、それにしたって「卒業率 3%」はあまりにも低すぎると言わざるを得ません。どうしてこんな事態になっているのでしょう・・・?
私は「能動的な学び」の欠点に由来すると考えています。試行錯誤には常に痛みが伴います。失敗することは怖い。何かがわからないことも怖い。行動するにも労力が要る。「能動的な学び」を継続させることは非常に難しいのです。これをどうやって克服するかが「学び」の大きなテーマと言っても過言ではないに違いないと思っています。
スウェーデン式「能動的な学び方」から更に進化! fwywd 流の学び方
話を戻しましょう。fwywd とスウェーデン大学の学び方は非常によく似ています。というかほぼそのまんまです。fwywd の学びステップは以下となります。
- 必要なスキルの紹介と共に課題を提示する
- 課題達成に向けて試行錯誤し成果物を提出
- 理想の答えを見て改善・アウトプット
スウェーデン方式と同じく「試行錯誤すること」に重きを置いた「使えるようになること重視」の学び方です。継続できれば成果量は受動的な学び方と当然比較にならないほど多くなりますが何の対策もなくこの学び方を採用すれば我が母校の二の舞になることは必至。fwywd では 「能動的な学びをいかに継続して行えるようにするか?」 考えに考え抜き一つの結論に至りました。
その答えは・・・「仲間と共に試行錯誤すること!」
みんなで試せばこわくない
赤信号ですら渡れるんですよ、みんなで試せばね(※良い子はマネしないように)。怖いこと、労力が要るものはみんなで分け合えば楽になる作戦です。わからないところを共有しあう。自分がわかっているところは教えてあげる。逆に誰かに教えてもらうこともある。「個」ではなく「群」で教育することにより 学習継続性を高め、同時に技術の習熟度も上げていくことが狙い です。
実際この方法は現在「継続性のある能動的な学び」への一つの答えとして非常にうまく機能しています。fwywd1 期生の皆さんは現在も熱量高く活動中です。入学前にプログラミングを全く触ったことのない人でも自力で自社サービスのためのランディングページを実装できるようになったり、アプリケーションの制作に挑戦できるようになったりと入学して 3 ヶ月と経たないうちに実践的な技術力がめきめきついています。「みんなで試行錯誤すればこわくない」を体現されている皆さん、すばらしいです!
これからの時代を生き抜くのに必須な「能動的な学び」を fwywd で身につけよう
これまでのお話をまとめます。
- 受動的な学びを続けた先に待っているのは・・・「成果が出ずに苦しむ未来」
- 能動的な学びは成果に直結するが継続することが難しい
- fwywd では「みんなで試行錯誤する」ことによって継続性のある、成果量の高い学びを実現している
つまり。fwywd の学びって、最先端なんです。
「今の自分で本当にいいのかな」
「やってみたい気持ちはあるけど一歩踏み出せない」
「学ぼうとはしているけれど三日坊主で終わっちゃう」
これらにお悩みのあなたが活躍できる一歩目を作り出す環境を fwywd は用意しています。
興味のある方は ↓↓下記↓↓ もぜひ見てみてくださいね。